i1PLKL3q4TInp_1C8BhyK2-qQGr4lQiFBXUpfZkV-74 低AMHの採卵スケジュールの実態と準備【不妊治療の実体験】 - 薬剤師の自由な働きかた

Health Work&Life

低AMHの採卵スケジュールの実態と準備【不妊治療の実体験】

低AMHの採卵スケジュールの実態と準備【不妊治療の実体験】

AMH(抗ミュラー管ホルモン)が低いとは、卵巣内の卵子の数が少ないことを意味します。卵巣の予備能が低下している状態であり、不妊治療や妊娠を希望する女性にとっては重要な指標となります。

【AMH(抗ミュラー管ホルモン)が低いとどうなるか】
妊娠のタイムリミットが迫っている可能性がある
採卵数が少なくなる可能性がある

低AMHの女性にとって、採卵スケジュールは重要です。この記事では、低AMH(AMH=0.85)の私の実体験を基に、低AMHの採卵スケジュールの実態と準備について詳しく解説します。不妊治療を成功させるための具体的なアドバイスを提供します。

低AMHの採卵スケジュールの実態

採卵スケジュールの流れと期間

低AMHの女性が採卵スケジュールを管理するためには、各ステップの流れと期間を把握することが重要です。以下は、採卵と受精までの主なプロセスです。

ステップ行うこと通院の有無
STEP1:初診・検査(生理3日目頃)初診で検査あり
STEP2:排卵誘発(約10日間)排卵誘発注射や検査あり
STEP3:採卵(生理12日目以降)採卵手術あり
STEP4:受精・培養(採卵後)培養期間のため通院なしなし

STEP1:初診・検査(生理3日目頃)

初診では、ドクターが治療の流れや費用、スケジュールを説明し、必要な検査を行います。検査には血液検査、ホルモン検査、超音波検査が含まれます。これにより、卵巣の状態やホルモンバランスを確認し、最適な卵巣刺激法を決定します。

STEP2:排卵誘発(約10日間)

ホルモン注射や内服薬で卵巣を刺激し、複数の卵子を成熟させます。通常、生理3日目から開始し、約10日間続けます。この期間中、数回の通院が必要です。卵胞の成長を確認するための超音波検査や血液検査が行われます。

STEP3:採卵(生理12日目以降)

採卵は、成熟した卵子を卵巣から取り出す手術です。通常、生理12日目頃に行われます。経腟超音波を使用して卵胞を確認し、膣から卵巣に針を刺して卵子を吸引します。

採卵は麻酔下で行われるため、痛みは生理痛ほどです。手術は5分〜15分で終わります。手術後は麻酔の種類によりますが、30分〜2時間ほどの安静が必要です。

採卵日に、夫の精子も提出します。

STEP4:受精・培養(採卵後)

採卵した卵子は、精子と受精させて培養します。受精方法には、体外受精(IVF)と顕微授精(ICSI)の2種類があります。受精後、胚は数日間培養されます。培養2日目または3日目の胚を初期胚(分割期胚)と言います。培養5日目(採卵後5日後)から着床前の胚で、分割が進むと「胚盤胞」と呼ばれる状態になります。

低AMHの場合、採卵までに何回くらい通院する?

低AMHの人が採卵までに、合計3〜4回の通院が必要です。私の場合は3回でした。

私の卵巣刺激方法

卵巣刺激方法:中刺激法(クロミッド法)

低AMHの方に適している中刺激法(クロミッド法)で治療を行いました。具体的な流れは以下の通りです。

生理3日目〜11日目(9日間)

  • ゴナールF 注射(隔日): 生理3日目から隔日で注射します。ゴナールエフは卵胞の成長を助ける注射薬です。ゴナールエフは初回のみクリニックで看護師さんの指導のもと実施し、その後は自宅で注射しました。
  • クロミッド錠服用(連日): 同時に、生理3日目からクロミッドを毎日服用します。クロミッドは排卵を促進する経口薬です。

生理11日目

  • ブセレリン点鼻薬(トリガー): 生理11日目(排卵日2日前)にブセレリン点鼻薬を使用します。これは卵巣内の卵を成熟させ、自然な排卵を防ぐ役割があります。自宅で簡単に使用できました。

生理13日目

  • 採卵: 生理13日目に採卵を行います。採卵は、成熟した卵子を卵巣から取り出す手術です。麻酔下で行われるため、痛みは生理痛ほどです。

採卵スケジュール いつ受診が必要だったか?

  • 来院① 生理3日目(刺激方法決定): 生理1-3日目に受診。採血とエコー検査を実施し、自己注射を開始。
  • 来院② 生理10日目(発育確認): 発育確認のため受診。採血とエコー検査を実施。卵胞が十分に育っていたため、採卵日が決定。
  • 来院③ 生理13日目(採卵日): 採卵のため受診。約2時間15分で終了。採卵で取れた卵子の数をドクターから聞いて帰宅。

採卵前のアドバイス

低AMHの採卵スケジュールは、事前にしっかりと準備することでスムーズに進めることが可能です。以下のポイントを押さえて、安心して治療に臨みましょう。

  • スケジュール管理: 各ステップの流れを把握し、事前にスケジュールを調整することが大切です。
  • 自己注射の準備: 初回はクリニックで指導を受け、その後は自宅で自己注射を行います。アラームを設定して忘れずに実施しましょう。
  • 体調管理: 採卵前後の体調管理をしっかり行い、無理せず休むことが大切です。
  • メンタルケア: 不安な気持ちを抱えないように、治療経験者の体験談を読んだり、パートナーや信頼できる人に相談することをお勧めします。

まとめと採卵と仕事の両立について

低AMHの採卵スケジュールの実態と準備について詳しく解説しましたが、次に重要なのは仕事と治療の両立方法です。

不妊治療をしながらフルタイムで働くことは可能なのでしょうか?

次の記事では、私の実体験を基に、仕事と治療の両立方法と工夫について詳しく解説します。具体的なアドバイスや工夫を知りたい方は、ぜひ次の記事もご覧ください。

-Health, Work&Life
-, , , ,