薬剤師の資格を持っているけれど、将来どんなキャリアプランを築いていこうか…
自分自身の時間を大切にしながらライフワークバランスを整えたいな…
今より年収を100万円アップさせたいな…と悩む方に、地方薬剤師への転職は実はとてもおすすめです。
この記事では、実際に地方薬剤師として働いてみた体験談や、薬剤師未経験でも働けるのか、年収がどのくらいアップするのかなどについてお話します。
地方薬剤師実際に転職してみたらこうだった!

私自身、地方薬剤師として働き始めて、もうすぐ4年にになります。
転職してみて感じた地方薬剤師のメリットとデメリットについてお話しします。
女性薬剤師として地方へ転職して感じたメリットは主に3つです。
逆にデメリットと感じたところもご紹介します。
ではまず先にメリットについて話していきます。
メリット
アットホームな人間関係を築きやすい
地方の調剤薬局では、地元の患者さんと親しくなることが多いです。
特に60~80代の方々との世間話が楽しみの一つで、農家の患者さんから野菜やフルーツをもらったり、地元のパン屋さんのパンをいただくこともあります。
また、薬局内では同僚とご飯や飲み会を共にし、アットホームな雰囲気が心地よいです。
みんな家族を大切にしているので、自分もライフイベントに合わせて休みを取りやすい点がありがたいです。
ライフワークバランスの向上
地方薬剤師に転職して最も大きく変わったのは、仕事とプライベートのバランスです。
都心勤務時代は毎日1~2時間の残業が当たり前で、帰宅後は疲れて何もできませんでした。
しかし、地方では残業がほぼゼロになり、定時で帰れる日が増えました。
その結果、趣味や家族との時間が大幅に増加。例えば、仕事終わりに週2回はジョギングしたり、健康管理ができるようになりました。
また、休日には自然を散策に出かけたり、地域イベントにも積極的に関わるように。
さらに、平日の夜に家族と食卓を囲む時間が持てるようになり、心にゆとりが生まれました。
「仕事のために生きる」のではなく、「生活を充実させながら働く」ことができるのは、地方薬剤師ならではの大きな魅力です。
都心より年収が高かった
私の場合ですが、都心で働いていた時よりも時給あたり1500円ほど、時給がアップしました。
正直転職する時には、地方の方が都心で働く薬剤師よりも年収がちょっといいのかな、程度にしか思っていませんでした。
実際に転職活動するうちに、地方薬剤師の募集案件の方が、年収も高く、勤務時間や休日数、通勤や住宅などの手当てなどについても手厚いことが分かりました。
これについては後でもう少し詳しく解説します。
デメリット
続いてデメリットについてです。
仲の良い友人が都心に多く頻繁に会いづらい
これは率直に地理的な要因ですが、私は大学も都市圏にあったため、学生時代の友人の多くが都市圏に住んでいました。
頻繁に会えなくなったのは、転職しはじめのうちは少し寂しかったです。
ただ、結婚してから家族で過ごす時間が増えたり、逆に自分の好きなものに時間かけられるようになって、今の自由な時間の過ごし方も気に入っています。
仲の良い友人とは、距離が離れてもSNS などでも交友は続きますし、今の時代どこでも集まれますからね。
娯楽施設が少ない
これも地理的な要因なのですが、地方の娯楽施設は都会に比べるとやはり限定的です。
コンサートや美術館、都会にしか出店していないレストランだったり、話題のイベントなど、都市にいると休日の過ごし方に飽きることはありません。
地方に住んでみると、イベントが少ない分、逆に敏感になります面白そうなイベントは、積極的に行くようになりました。
また、娯楽施設が少ない分、自然は山のようにあります。
人も少ないので、都会のような喧騒もなく、癒されます。
私自身休みの日に、川遊びやグランピングをしに行ったり、仕事帰りに家族と温泉に行ったりと、ゆったりと過ごす時間を楽しんでいます。
通勤手段が限定される
地方の場合、通勤手段が限定されるのもデメリットの一つです。
都市圏のように交通網が充実しているところばかりではないので、公共の交通手段のみならず、車通勤も増えます。
しかし逆に、大都市圏で毎日苦労していた通勤ラッシュに揉まれることなく、毎日通勤できるというのは、実は幸せなことでもあります。
もし車の運転ができるのであれば、働く環境もさらに広がるので、運転が好きな人には地方薬剤師の勤務はおすすめかもしれません。
地方薬剤師の年収ってどのくらい?

先ほど少し私の体験談に触れましたが、次に実際の地方薬剤師の年収について調べてみたのでお伝えします。
マイナビ薬剤師が2024年に公開した2023年の都道府県別薬剤師の平均年収調査によると、年収が最も高いのは広島県の706.0万円でした。
この年の全国平均の薬剤師の平均年収は577.9万円なので、広島県の年収がいかに高いかが分かります。
また、この表を見ると、10位の愛知県を除いてほとんどが地方の都道府県であることがわかります。

実際に地方の薬局で働いてみても、薬剤師の求人を出していても、なかなか薬剤師の応募は多くありません。
このため、薬剤師として希望する働き方や年収などの条件が交渉しやすいのも地方薬剤師のメリットだと思います。
年収アップが期待できる地方薬剤師、未経験でも転職可能!

地方薬剤師は都心より平均年収が高く、働き方の選択肢も広がります。しかし、「未経験でも転職できるのか?」と不安に感じる方もいるでしょう。
実は、地方の薬剤師市場は売り手市場です。都心に比べて薬剤師の応募者が少ないため、未経験でも採用されやすいのが特徴。
特に、真面目に学ぶ意欲があれば、教育体制の整った薬局が積極的に受け入れてくれます。
「未経験だから」と迷っているなら、まずは地方の薬剤師求人をチェックしてみましょう。
思いがけず、自分にピッタリの働き方が見つかるかもしれません!
希望条件で地方薬剤師への転職を叶えるには?

地方薬剤師の転職の際に、転職エージェントを使うことはとてもおすすめです。
薬局薬剤師の勤務は、薬局自体が小さなコミュニティですし、内部の雰囲気を知っているエージェントの存在はとても重要です。
また、転職エージェントの担当者と面談することで、自分の希望条件や働き方を伝え、それにマッチする会社を探してもらうことができます。
私が実際に使った転職エージェントを紹介しておきます。
地域の情報に詳しく、担当者が専属で紹介してくれました。
高額求人が多く、案件数も豊富なのでおすすめです。
他にはない案件情報なども扱っており、交渉の際も親身になってくれました。
地方やエリアによって得意とするエージェントが異なり、それぞれの募集案件も違うため、複数のエージェントに登録しておくことをおすすめします。
私は3箇所のエージェントに登録し、その中で一番自分に合う薬局を紹介してくれたところで決めました。
まとめと次のステップ

今回は、私の転職経験をもとに、女性薬剤師の地方転職がいかにおすすめかをお伝えしました。
薬剤師の資格をお持ちで、将来のキャリアやライフワークバランス、年収アップを考えているなら、地方への転職はとても有力な選択肢です。
もし今すぐ転職活動を始めるなら、まずは信頼できる転職エージェントを利用するのが効果的です。
私も実際に利用して、希望に合った薬局に出会えました。
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転職活動を始める第一歩として、ぜひ参考にしてみてくださいね。少しでもこの記事がお役に立てたなら嬉しいです。あなたの新しいスタートを応援しています!